Career

research研究と学びの機会
良質な研究をおこない、正しい情報を公開する
私たちの目指す研究のビジョンは、優れた医療を提供するためには、優れた医学研究が不可欠と考え、講座として良質な研究をおこない、正しい情報を公開することです。
本学は1928年前身である昭和医学専門学校として創設され、今日まで実地に役立つ医師の育成を理念として掲げてきました。私たちの講座も同様であり、烏山病院を中心として、国内最大規模の発達障害専門外来やアディクション外来に加え、大学附属病院では国内随一の精神科救急病床約150床を誇るフィールドを持ち合わせており、学内外の研究施設と協働して、研究を推進しています。
優れた臨床医、研究者を育てる

優れた医学研究の推進

発達障害研究グループ
昭和医科大学では、成人期を中心とした発達障害の診療に取り組んでいます。烏山病院において発達障害医療研究所と連携し、専門外来やデイケアでの診療に加え、高性能MRI装置などの設備を活用しながら、臨床研究から最先端の神経科学研究まで幅広い領域で研究を推進しています。その取り組みは社会の関心を集め、各種メディアにも取り上げられています。
これまでに、発達障害医療研究所が開発したASD専門デイケアプログラムの診療報酬化や、安静時の脳活動を用いたバイオマーカーの開発など、多くの成果を生み出してきました。また、様々な分野の専門家が在籍しており、研究経験の全くない医局員でも、個々の関心や状況に応じた研究指導を受けることが可能です。
- 臨床研究:診療録調査、質問紙調査、デイケアプログラム開発 など
- 神経科学研究:MRI画像解析、rTMS、脳波、視線計測 など
また、成人発達障害支援学会の事務局も務めており、成人期発達障害の啓発活動やデイケアプログラムの普及に取り組んでいます。
「成人期発達障害の臨床を学びたい!」、「ちょっと研究に挑戦してみたい!」そんな方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。楽しいですよ。
生物学的精神医学グループ
私たちの研究の原点は、『客観的検査方法を用いて精神疾患の診断ができないか』、ということです。この命題に答えるべく、様々な精神疾患を対象として、生物学的手法を用いて、それら疾患の病態メカニズムやバイオマーカーの同定を目指します。
具体的には、血液や唾液中のバイオマーカーに注目した研究を進めています。幅広い疾患や健常者を対象とした研究がその特徴であり、統合失調症患者の脳由来神経栄養因子、線維筋痛症患者やがん患者のバイオマーカー、健常者のコルチゾール等の解析をおこなってきました。最近では、臨床薬理研究振興財団の支援を受けて、統合失調症を対象として、血清および唾液中のアディポネクチンに注目した臨床研究を本学薬学部の複数の部門と協働しておこなっています。
現在の研究の中心は、近年あらゆる領域で注目されている腸内細菌叢に関するものです。グループリーダーの真田がスペイン留学中に、うつ病における炎症と腸内細菌の役割に関する橋渡し研究に参加する機会を得たことがきっかけで、帰国後にうつ病を対象として、腸内微生物叢の研究に取り組んできました。2022年から文部科学省の科学研究費の助成を受けて、脳機能イメージングによる腸脳相関の解明に取り組んでおり、その成果の一部を2023年3月Nature Immunologyに発表し、メディアで紹介されました。
精神疾患における腸脳関連


グループメンバー
リーダー
真田建史
リサーチメンバー
杉田秀太郎、鈴木洋久、米良健輔
大学院生
大野泰裕、橘知之、廣瀬俊輔、平川泰丈
卒業生
宮保嘉津真、田中有咲、新村一樹
アシスタント
髙田絢子、野寺晶子
最近の研究論文の紹介
- Kurokawa S, Nomura K, Sanada K, Miyaho K, Ishii C, Fukuda S, Iwamoto C, Naraoka M, Yoneda S, Imafuku M, Matsuzaki J, Saito Y, Mimura M, Kishimoto T. A comparative study on dietary diversity and gut microbial diversity in children with autism spectrum disorder, attention-deficit hyperactivity disorder, their neurotypical siblings, and non-related neurotypical volunteers: a cross-sectional study. J Child Psychol Psychiatr. 2024.
- Matsuzaki J, Kurokawa S, Iwamoto C, Miyaho K, Takamiya A, Ishii C, Hirayama A, Sanada K, Fukuda S, Mimura M, Kishimoto T, Saito Y. Intestinal metabolites predict treatment resistance of patients with depression and anxiety. Gut Pathog. 16:8, 2024.
- Shinmura K, Sanada K, Sugita S, Sasamori H, Tateishi T, Ikuse D, Iwanami A. Persistence in patients with acute schizophrenia treated with brexpiprazole in Japanese clinical practice : a retrospective 24-week followup study. Showa Univ J Med Sci. 36(3): 103-109, 2024.
- Sugita S, Tomioka H, Mera K, Tazaki T, Nishiyama H, Yamada H, Sanada K, Inamoto A, Iwanami A. Neutrophil-lymphocyte ratio in patients with acute schizophrenia. Cureus 16(1): e52181, 2024.
- Tanaka A, Sanada K, Miyaho K, Tachibana T, Kurokawa S, Ishii C, Noda Y, Nakajima S, Fukuda S, Mimura M, Kishimoto T, Iwanami A. The relationship between sleep, gut microbiota, and metabolome in patients with depression and anxiety: A secondary analysis of the observational study. PLoS ONE 18(12): e0296047, 2023.
- Zhu X, Sakamoto S, Ishii C, Smith MD, Ito K, Obayashi M, Unger L, Hasegawa Y, Kurokawa S, Kishimoto T, Li H, Hatano S, Wang TH, Yoshikai Y, Kano S, Fukuda S, Sanada K, Calabresi PA, Kamiya A. Dectin-1 signaling on colonic γδ T cells promotes psychosocial stress responses. Nat Immunol. 24:625-636, 2023.
- Miyaho K, Sanada K, Kurokawa S, Tanaka A, Tachibana T, Ishii C, Noda Y, Nakajima S, Fukuda S, Mimura M, Kishimoto T, Iwanami A. The potential impact of age on gut microbiota in patients with major depressive disorder: A secondary analysis of the prospective observational study. J Pers Med. 12(11):1827, 2022.
- Kurokawa S, Nomura K, Miyaho K, Sanada K, Iwamoto C, Naraoka M, Yoneda S, Tomizawa Y, Sawae Y, Iwanaga R, Mimura M, Kishimoto T. Gastrointestinal symptoms and sensory abnormalities associated with behavioral problems in children with neurodevelopmental disorders. Autism Res. 14(9):1996-2001, 2021.