体験記

「精神保健指定医を取得して~日々緊張、診療へのやりがい~」

2016年12月27日4:19 PM

入局5年目医局員

平成24年4月に入局し、まだまだ若手と思って日々勤務していましたが、年々後輩が増えていき、とうとう今年入局5年目を迎え、無事に精神保健指定医を取得することができました。※

昭和大学精神科は烏山病院の他に、横浜市北部病院、藤が丘病院、豊洲病院、東病院があり、それぞれ医局員がローテーションで配属となるのですが、私は入局1年目が烏山病院、2年目、3年目は外来業務主体の東病院、4年目5年目が烏山病院の勤務でした。私は入局2年目3年目が病床のない東病院勤務ではありましたが、1年目に1年間スーパー救急病棟に配属され、思春期症例などの希少な症例も含めて多くの患者さんを担当することができ、幸い1年で殆どの指定医症例を経験することができていました。また、不足した症例に関しても4年目に烏山勤務になった際に上級医の先生のご協力のもと、主治医として担当させていただく事ができ、3年以上の精神科実務経験を経て、最短期間で指定医を申請、取得することができました。

指定医を取得してから、患者さんの処遇や入院形態についてなど、今まで上級医に指示をもらっていた様々な場面において、自分で判断を行わなければならなくなり、日々緊張しながら診療にあたっています。判断に悩む時もありますが、昭和大学の医局は上級医も若い先生が多く相談しやすい環境なので、困った時は先輩方の意見を聞きながら、なんとか少しずつ指定医業務にも慣れてきたところかなと思います。指定医取得に伴い、土日の当直が増えたり、救急当番日の上当直も始まったので、体力的に少し疲れを感じる時もありますが、その分責任や業務が増えたことで診療へのやりがいも感じることができています。
以前は、精神保健指定医を取得できたらひとまず一人前かな、などと思っていましたが、まだ治療や対応に苦慮することも多く、もっと勉強しなくてはと思う事も多々あるので、これからまた気を引き締めて頑張っていきたいと思います。

 

※サイト管理者注
2015年7月に精神保健指定医の新規申請をした者は、合格発表まで1年以上かかりました。