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overview昭和医科大学精神医学講座について

メッセージ

培われた伝統を継承し「しなやか」な臨床能力で社会に貢献する

皆さま、昭和医科大学精神医学講座のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。私たちの講座は1938年3月に昭和医学専門学校附属病院に神経科として開設され、これまで塩崎昇吉先生(1949年就任)、西尾友三郎先生(1973年就任)、竹村堅次先生(1983年就任)、上島国利先生(1990年就任)、加藤進昌先生(2007年就任)、岩波明先生(2012年就任)が主宰されてきました。 私たちの目指すビジョンは、先任の先生方に培われた伝統を継承し、「しなやか」な臨床能力を養い、社会に貢献することです。多様性が叫ばれるいまこそ、しなやかな心を磨き、落ちついて目の前の事象に向き合う姿勢が大切なように思えます。

私たちは、精神科専門病院(烏山病院)のみならず、有床総合病院(横浜市北部病院)、無床総合病院(附属東病院、江東豊洲病院、藤が丘病院)の計5病院388床の病床を有し、精神科救急、発達障害、アディクション、鑑定入院など幅広い臨床経験が大学に居ながらにして得られます。

講座の扉は常に開かれています。皆さんひとりひとりの意義を生み出せる場になるよう、邁進してまいります。

2025年4月1日 主任教授 真田建史

豊富な臨床

昭和医科大学精神医学講座は、急性期センターをはじめとした多様な専門施設を有し、患者のニーズに応じた臨床を展開しています。

急性期治療センター

措置入院や医療保護入院に対応できる、精神科救急入院料病棟(スーパー救急)を昭和医科大学烏山病院では2病棟、昭和医科大学横浜市北部病院では1病棟を有しており、常に急性期医療を提供できる体制をとっています。新規入院数は年間500件以上と非常に多く、幅広い様々な疾患を短期間で経験できるのが特徴となっています。急性期治療におけるノウハウを学ぶには非常に適している環境と自信を持っております。

修正型電気痙攣療法(mECT)

mECTが必要となる症例に対して、迅速に対応できるよう当院では麻酔科標榜医が常勤として勤務しており、年間1000件以上の治療実績があります。安全に施行できるように、治療は精神科医・麻酔科医・看護師と連携し行っています。当講座では麻酔科標榜医を取得するプログラムも提供できます。

発達障害センター

発達障害の知識や経験は、いまや精神科医にとって欠かせないスキルです。昭和医科大学烏山病院では、2008年に全国で初めて成人発達障害専門外来とデイケアプログラムをスタートし、多くの当事者と向き合ってきました。その日本で最多の当事者との経験をもとに2014年に設立されたのが、「発達障害医療研究所」です。
研究所では、専門的な外来診療だけでなく、臨床調査やデイケアプログラムの開発、脳MRIを使った最先端の研究まで幅広くチャレンジしています。発達障害って、まだわからないことばかり。だからこそ、未知の領域を解明するワクワク感が詰まっています。 各分野の専門家が揃っているので、初心者でも安心。専門的な知識を深めたい、臨床も研究も両方やってみたい、という熱意がある方は大歓迎です。発達障害医療の未来を、私たちと一緒に考えていきましょう!

依存症治療

昭和医科大学烏山病院は東京都で唯一のギャンブル障害治療拠点病院、二つしかない薬物依存症専門医療機関に指定されています。烏山病院では自己治療仮説や信頼障害仮説を基に「依存対象を使っているから悪いことが起こるのではなく、状況や環境が悪いから依存せざる得ない」という考えから集団療法や認知行動療法・自助グループや回復施設との連携を行いながら依存症の基にある生きにくさへの介入を行います。これらの考えは自傷行為や食べ吐きなど薬物療法だけでは治らない患者さんに広く適応可能です。苦手意識を持つ精神科医が多い依存症分野ですが、目の前で依存症からの回復を多く見ることで自分だけで抱えることなく当事者たちの力を対等な立場で借りながら、楽しく依存症患者へ対応できることを目指しています。

メッセージ

依存症治療は苦手だとする精神科医の先輩たちも多いですがそれは「やめさせよう」とするからです。依存症治療の最も大切な点はやめさせようとしない事、だと言われています。「やめさせようとしないことが本人がやめることに繋がる」という禅問答のような言葉を実感理解してもらう事を目指しています。依存症からの回復者は「依存症になって良かった」と言います。依存症治療は病気になったひどい状態をなかったことにするのではなく、価値ある経験をした、と思ってもらう事を目指していきます。そして回復した依存症者たちは僕たち医療者を助けてくれる仲間に変化します。医療者自身が格好良い回復者と沢山会ってもらい、患者さんの劇的な変化を目の当たりにして医療が全てを行うものではなく、行う必要もなく、むしろ行ってはいけないことや、医療者が泣きつく相手をたくさん作り、彼らと対等に付き合う事ができると依存症治療は楽しくなります。援助者が楽観的であることは治療が成功する大きな要因と言われています。ぜひぜひ一緒に遊びましょう。

沿革

  1. 昭和3年4月1日

    財団法人昭和医学専門学校開校

  2. 昭和3年5月15日

    財団法人昭和医学専門学校附属医院開設

  3. 昭和6年4月

    精神病学教室教授として金子準二、植松七九郎が就任

  4. 昭和11年4月1日

    附属医院に内科より分離して神経病科を置く。医長植松七九郎が担当

  5. 昭和13年4月1日

    副医長として小沼十寸穂が就任するも応召出征により、副医長として塩崎昇吉が就任

  6. 昭和21年4月25日

    医学専門学校から医科大学に昇格、昭和医科大学となる

  7. 昭和24年6月21日

    塩崎昇吉、神経科教室主任教授に就任

  8. 昭和24年12月15日

    財団法人から学校法人昭和医科大学に名称変更

  9. 昭和26年7月1日

    世田谷区在の烏山病院が本学に寄付され、附属病院となる

  10. 昭和27年2月20日

    学校教育法の施行により新制医科大学となる

  11. 昭和32年3月23日

    学位審査権が寄与される

  12. 昭和34年3月2日

    昭和大学院設置 精神医学指導教授として塩崎昇吉が就任

  13. 昭和34年5月1日

    西尾友三郎、烏山病院長に就任

  14. 昭和39年3月18日

    薬学部が新設され、昭和医科大学から昭和大学医学部となる

  15. 昭和43年6月1日

    本館東棟竣工、神経科移転

  16. 昭和46年8月31日

    西尾友三郎烏山病院長を辞職、竹村堅次、院長に就任

  17. 昭和48年3月31日

    塩崎昇吉教授定年退職、名誉教授となる

  18. 昭和48年7月1日

    西尾友三郎、主任教授に就任

  19. 昭和50年7月16日

    藤が丘病院開院

  20. 昭和50年8月1日

    伊東昇太、藤が丘病院精神神経科教授に就任

  21. 昭和52年1月10日

    歯学部設置認可、三学部体制となる

  22. 昭和55年12月

    新入院棟落成、神経科病棟は西4階病棟より新病棟9階混合病棟に移動

  23. 昭和58年3月31日

    西尾友三郎教授定年退職

  24. 昭和58年4月1日

    竹村堅次、主任教授に就任(烏山病院長兼任)

  25. 昭和62年4月

    東棟落成

  26. 昭和62年6月

    精神神経科として東棟に移動、3階に精神科専門病棟完成

  27. 昭和63年4月1日

    奥山清一、烏山病院長に就任

  28. 平成2年3月31日

    竹村堅次教授定年退職

  29. 平成2年7月1日

    上島国利、主任教授に就任

  30. 平成6年3月1日

    伊東昇太藤が丘病院精神神経科教授定年退職

  31. 平成6年10月1日

    樋口輝彦、藤が丘病院精神神経科主任教授に就任

  32. 平成8年

    烏山病院中央棟完成

  33. 平成10年3月31日

    奥山清一烏山病院長定年退職

  34. 平成10年4月1日

    井口 喬、烏山病院長兼教授に就任

  35. 平成11年4月1日

    東棟を昭和大学病院附属東病院に名称変更

  36. 平成13年2月1日

    工藤行夫、横浜市北部病院メンタルケアセンター教授に就任

  37. 平成13年4月1日

    昭和大学横浜市北部病院開院、メンタルケアセンター開設

  38. 平成14年7月

    烏山病院新入院棟完成

  39. 平成16年1月1日

    大坪天平、烏山院長代理就任

  40. 平成18年3月31日

    上島国利、主任教授定年退職 井口 喬、烏山病院長兼教授定年退職

  41. 平成18年6月1日

    東病院3階病棟、精神科専門病院から一般混合病棟へ

  42. 平成19年4月1日

    加藤進昌、主任教授に就任(烏山病院長兼)

  43. 平成24年3月31日

    加藤進昌、主任教授定年退職 烏山病院長に継続就任

  44. 平成24年4月1日

    岩波明、主任教授に就任

  45. 平成25年11月11日

    昭和大学発達障害医療センター開設。加藤進昌、所長就任(烏山病院長兼)

  46. 平成26年4月1日

    発達障害医療センターが文部科学省の認定をうけ、発達障害医療研究所に改称

  47. 平成27年4月1日

    岩波明、烏山病院長に就任(主任教授兼)

  48. 令和6年4月1日

    真田建史、烏山病院長に就任(主任教授兼)

アクセス

診療科情報

昭和医科大学医学部 精神医学講座

住所

〒157-8577 東京都世田谷区北烏山6-11-11

お車(駐車場)をご利用の方

当院には40台収容の駐車場がございます。
駐車料金は1時間につき400円の有料となります。
※但し入院・退院当日は無料となります。(手続き書類等確認がとれるものをご提示ください)

  • 駐車台数に限りがございますので、公共交通機関のご利用をお勧めいたします。
  • 駐車場内における事故等につきましては、一切の責任を負いかねます。
  • 降車時は施錠確認をしていただき、貴重品は車内に残さないようお願いいたします。
  • 駐車場内は徐行運転にご協力ください。
  • 歩行者を優先して、事故等のないようご注意ください。

バスをご利用の方

「吉祥寺駅」より

小田急バス(吉02系統)「昭和医科大学附属鳥山病院」下車すぐ

「成城学園前駅」より

小田急バス(成02系統)「千歳烏山駅北口」下車徒歩7分
小田急バス(成06系統)「千歳烏山駅南口」下車徒歩15分

「千歳船橋駅」より

京王バス(歳23系統・丘22系統)「千歳烏山駅南口」下車徒歩15分

電車をご利用の方

京王線「千歳烏山駅」(西口)より徒歩約10分